書籍 嫌われる勇気 紹介

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【中古】嫌われる勇気−自己啓発の源流「アドラー」の教え− / 岸見一郎/古賀史健

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まいどこんにちは。おみすです。

最近…いや、ずっとなんですが人間関係に悩んでいます!

人との付き合いって何歳になっても難しいですね。

と言うことで、今回はそんな悩みを少しでもマシに(軽減)出来る書籍、嫌われる勇気

(自己啓発の源流「アドラー」の教え)を紹介していきます。

(個人の感想を含みます)

これもめちゃくちゃいい本なので是非読んでみて下さい。

嫌われる勇気とはどんな本?

嫌われる勇気とは「アドラー」が書いた本ではなく、アドラーの考え方を日本人の方が一冊の本にまとめた物になってます。

また、本の内容も難しいをずらずらと書いているのではなく、読みやすいように「青年」・「哲人」に分かれ会話形式で話が進んでいきます。

「青年」が悩みを相談し「哲人」がアドラーの考え方を使って問題の解決や、捉え方を伝えます。

最初は「青年」の立場で本を読むことが出来、二回目は「哲人」目線で読むことが出来、二度楽しむことが出来る本です。

以下からは各ブロックごとに紹介していきます。

①トラウマを否定せよ

「トラウマを否定せよ」とすごく強い言葉ですが、そもそもこの本にはトラウマは存在しないと書いています。

本の中には引きこもりの少年の話を例に「青年」と「哲人」が対話しています。

少し難しいですが、アドラーは過去にあった問題(原因)ではなく、今現在の「目的」について考えます。

例えで言うと引きこもりの少年が「不安だから外に出れない」と言ったとします、ここで「フロイト」の考え方では過去に原因を探しますが、アドラーは逆で「外に出たくないから不安という感情を作りだしている」と考えます。

アドラー心理学では今起こっている問題に対して過去の原因を探す原因論ではなく、今現在、何を目的にして行動しているのかを探す目的論の考え方をします。

この目的論の考え方だと、過去にすごく嫌な思いをしたこともただの経験で、それをやらない理由にしているなら、過去の失敗を原因にして動き出さないという目的のためにトラウマを使っていることになります。

「原因論の考え方では一歩も前に進まない」とも書かれています。

そして、題にも書いた通りトラウマの否定なので、過去に支配されない生き方を選ばなければいけません。

例えば過去に両親が離婚したという出来事があったとして、それにどんな意味付けをするかで現在の在り方が変わってきます。

過去に何があったかではなく、どう解釈するかを考えることが大切です。

アドラーの目的論は「これまでの人生に何があったとしても、今後の人生をどう生きるかについて何の影響もしない」と言っています。

なので過去のトラウマを否定しています。

②すべての悩みは対人関係

アドラーは「すべての悩みを消し去るには、宇宙の中にただ一人で生きるしかない」と言ってます。

人間が孤独を感じるのは一人で居るからではなく、その人を取り巻く社会や、共同体があり、そこから疎外されていると感じるからこそ孤独を感じます。

孤独を感じるにも他者が必要になります。

(なんとも生き辛いですね…笑)

ただ、「人間の悩みのすべて対人関係の悩みである」と断言しているのにもきちんとした理由があります。

上に書いた孤独も然り、劣等感や優越感など色々ありますが、全て他者がいないと成り立たない感情です。

上司に怒られるや、部下が仕事をしてくれないなども対人関係ですし、究極、物を売ったり、買ったりするのも対人関係です。

お金を稼ぐのも対人関係です。すべての物事に人が関わっています。

なので、生きている限り他者と関わらずにいる事がまず不可能です。

今、例に上げた他にも色々な悩みは皆さんあると思いますが、自分自身に聞いてみて下さい。

その悩みにどこかしらに他者の存在があるはずです。

僕自身もこの本を読んだ時に「そんな事あるわけないやろ!」と思っていましたがよく考えてみるとすべての悩みに自分以外の人間が関わっていました。

この悩みを解決するには目標を持つことが大切で、行動の目標と、行動を支える心理的目標です。

各目標二つずつあります。

行動の目標には次の二つがあります。

  1. 自立する事
  2. 社会と調和して暮らせること

行動を支える心理的目標には次の二つがあります。

  1. 私には能力があるという意識
  2. 人々は私の仲間であるという意識

行動の目標は何となくわかると思います。

自立することは大人になる時に口酸っぱく言われたやつです。

精神的にも社会的にも親に依存することなく生きていくことです。

二つ目の社会と調和して暮らせることとは、ものすごく簡単に言うと上手く生きろと言うことです。

「いい人になれ」や「他人の足を引っ張らないやつになれ」「人を助けれる人になれ」などたいそれたことではなく、「上手くやれ」と言うことです。(笑)

社会に出て働いている人にはわかると思いますがなかなか大切なスキルだと思います。

(口で言うのは簡単ですがなかなか難しいのも事実です)

心理面の目標は、「自分なんて…」など卑下にしないで自分にも少しは出来ることはあるのだからという感覚を持つことです。

二つ目は人々を仲間と思うことです。

これは意識していてもなかなか難しいと思います。

嫌いな人や、苦手な人もいると思うのであくまで、そういう意識をして生きていくということです。

(かくいう僕もこの考え方はなかなか実践が難しいです…)

③他者の課題を切り捨てる

この第三章の「他者の課題を切り捨てる」ですが、僕がこの本を読んで一番自分のためになった話です。

アドラー心理学では課題の分離と言っています。

課題の分離とは、ある問題があった時「これは誰の課題なのか?」という視点で考える方法です。

例えば「勉強する」と言う課題は子どもの課題であり親の課題ではありません。

そして、課題を分離した後は他者の課題には踏み込まない事です。

この本にはおよそあらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと…あるいは

自分の課題に土足で踏み込まれる事によって引き起こされると書いています。

この課題の分離を行うだけで対人関係は激変するとも書いています。

誰の課題かを見分ける方法は、「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」を考えればわかります。

課題の分離は問題(物事)だけでなく感情(気持ち)にも適応されます。

相手が自分を見てどう思うかは相手の課題なので気にしても仕方ありませんし変えることはできないので深く考えないようにしましょう。

それでも相手からの見方が気になる方がいるかもしれません。

そこでこの本の題名の「嫌われる勇気」が必要になってきます。

「他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを怖れず、承認されないかもしれないというコストを支払わない限り、自分の生き方を貫くことはできない。」つまり自由になれません。

自分のやりたいように自由に生きようと思った時に、嫌われる勇気を持つことが必要です。

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④世界の中心はどこにあるのか?

対人関係のゴールは「共同体感覚」とこの本では書かれています。

つまり、先にも書きましたが、他者を敵ではなく仲間だとみなし、そこに自分の居場所があると感じられることです。

さらに深く難しいことを言うと自分の人生の主人公は自分ですが、世界の中心ではありません。

僕たちは生きていながらに自分を中心に物事を考えて行動していますがそれも共同体の一部です。

この共同体こそが世界だと書いています。

あくまで自分は共同体に属している一個人として考えます。

しかし、学校と言う共同体になじめなかったとしても、学校以外にも共同体は沢山存在しているので、また別の所に入ればいいだけなので、何も痛くありません。

最近はある共同体に嫌われたら全人類に嫌われているかのようにメンタルが病む人が多いですが、あくまで自分が属していた一つの共同体に嫌われただけなので、そこまで物事を大きくとらえなくても大丈夫だと個人的には思っています。

世界全体を見る視野を身に付ければ、自分の居場所を作ったり、もしくは新しい場所を探したりするのにも役に立ちます。

そういう広い視野を持って目の前の小さな共同体に固執することなく、気楽にやっていって下さい。

何処かにあなたにあった共同体(コミュニティ)はあります。

(一つではなく色々な共同体を持っておくのもいいと思います)

⑤「いま、ここ」を真剣に生きる

初めに自己肯定ではなく、自己受容をすることが大切です。

いきなりなんだと思うかもしれませんが、自己受容とは今のありのままの自分を受け入れることです

仮にテストで60点取った自分に「今回は運が悪かっただけで本当の自分は100点なんだ」と言い聞かせるのが自己肯定です。

その60点の自分をそのまま60点として受け入れたうえで100点に近づくにはどうしたらよいかを考えるのが自己受容です。

まずは自分を認めてあげることが必要です。

また、アドラー心理学では人生を線としてとらえるのではなく、点の連続だと考えます。

すなわち人生とは連続する刹那「我々はいま、ここにしか生きることが出来ない刹那の中にしか存在しない」と書いています。

なので人生の途中だとかいう考えはなく「いま、ここ」が充実していれば良いと考えます。

「いま、ここ」にスポットライトを当てていたら、過去も未来も見えなくなる。

過去にどんなことがあっても、あなたの「いま、ここ」に何の関係もないし、未来がどうであるかなど「いま、ここ」で考える問題ではなく「いま、ここ」を真剣に生きていたらそんな言葉は出てこないと言っています。

なのでそのことを考えて「いま、ここ」を真剣に生きてみましょう。

最後に

ここまで書いてきましたが、本当にためになる本です。

上に書いてきた以外にも「感情は道具でしかない」や「大概はあなたの課題ではない」など色々な考え方が乗っています。

この本に出てくる「課題の分離」と言う考え方を知っているのと知らないのとでは生きやすさが変わってくると思います。

課題の分離の上手な使い方もこの書籍には書いているので細かいことは実際に本を買って読んでみて下さい。

買って損をする事は無いと思います。

今回はこの辺で。

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ではまた。

 

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